イベント

若冲こどもワークショップを実施しました!

今年は,江戸時代に京都で活躍した絵師,「伊藤若冲」の生誕300年に当たり,京都市内のさまざまな場所で関連イベントが行われています。

若冲は,それまで絵の題材としてよく描かれていた鶴や鷹など大きくて立派な生き物以外にも,小さな小鳥や虫など自然界のすべてのものに愛情を注ぎ,その命の輝きを独自の作風で表現しようとした絵師です。鳥

生き物の命を大切にし,愛情を持つ若冲の思想を多くの人と共有できる機会を持ちたいと考え,たくさんの動物が暮らす動物園で今回のイベントを開催しました。

まずは,京都嵯峨芸術大学特任教授の佐々木先生から,若冲がどんな人だったのかお話を聞きます。とてもやさしい語り口で,子供たちもすぐに若冲の世界に引き込まれます。
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さらに,動物園の坂本副園長から,今回のイベントの題材になっている「鳥獣花木図屏風」に登場する動物の解説です。動物の専門家ならではの絵の見方もおもしろいですね。
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そして,お待ちかねの制作タイム。各自10センチ四方のパネルを1~数枚つなげて,好きな動物を描いていきます。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

描いた絵は乾かしてから,あらかじめ用意してあった屏風型の台紙に,升目に合わせて貼り付けていきます。ここは難しい作業なので,実習生のお兄さん,お姉さんの出番です。
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作業すること約1時間半,小学生1年生から中学生まで,それぞれの持ち味が発揮されたすばらしい屏風が完成しました。自分の好きな生き物を一生懸命描いたことで,それぞれの命の輝きが屏風全体から伝わってくるようですね!OLYMPUS DIGITAL CAMERA

絵を早く描き終えた子は,机にもたくさん描いてくれました~。(紙が貼ってあるので大丈夫^^)みんな絵を描くことを楽しんでくれたようです。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

完成した作品は,8月いっぱい動物園のイーストギャラリーで展示しています。
「鳥獣花木図屏風」の持ち主であるジョー・プライスさんと悦子さん御夫妻から,今回のイベントのために寄せていただいたメッセージ(日本語訳)も御覧にになれますので,ぜひ動物園に足をお運びください。

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イベントにご協力いただいた皆さま,ありがとうございました!