イベント

2016年7月3日(日)講演会「子ゾウのふる里~ラオスと出会う~」ご報告

京都市動物園では,「ゾウの繁殖プロジェクト」に基づく人材交流事業として,
平成28年6月29日から7月4日まで,ラオス人民民主共和国から代表団を招聘し,
7月3日に講演会「子ゾウのふる里~ラオスと出会う~」を行いました。

京都大学の竹田晋也先生による,「百万頭のゾウの国-ラオスの森と暮らし-」
と題した講演。


ラオスの焼畑農法が,植物を中心に生物の多様性を生み出していることを,わかりやすくお話ししてくれました。


続いて,「ラオスの野生ゾウを保全するために」と題して,ラオス天然資源・環境省,森林資源管理局のサイサモン・フォティサットさんがお話しされました。
ラオス語でのお話を日本語に通訳したのは,ラオスからの留学生アミット・ペッサーダさんです。

かつて「百万頭のゾウの王国」(ランサーン王国)と呼ばれたラオスも,現在ではゾウの保全は国をあげて取り組まなければならない課題となっているようです。

講演会の最後には,今回のラオスからの代表団の代表として,ブンカム・ヴォーラチット 天然資源環境省副大臣があいさつされました。
京都に来て,活発なゾウたちと会って,日本で幸せに暮らしていることをわかってもらえたようです。今後の繁殖を期待しているとおっしゃいました。


ラオスの魅力,ラオスの課題をあらためて知ることができた講演会でした。

ヴォーラチット副大臣らの一行は,講演会の前に夏美ブンニュンの6歳の誕生会もご覧いただきました。

(文責:生き物・学び・研究センター
 田中正之)