飼育員ブログブログ

2020年8月3日(月)熱帯動物館は休館中ⅩⅩⅣ

 熱帯動物館ファンの皆様へ
 動物園は6月19日から京都府民以外の皆様にも御来園いただけます。しかし,まだ3密を避けるため熱帯動物館は休館しています。
 そこで,引き続き,ブログやSNSで元気に過ごしている動物たちを御紹介します。なお,ケヅメリクガメは屋外放飼場が完成しましたので,ご覧いただけるようになっています。また,インドオオコウモリも屋外飼育を始めました。

ⅩⅩⅣ ニシアフリカコガタワニ

 熱帯動物館に入ってまっすぐ進んだところにワニ室があります。昨年5月にメスのヒトミが亡くなってから,オスのノック1頭の飼育となっています。

 ワニ目はクロコダイル科,アリゲータ―科,ガビアル科に分類されており,コガタワニはクロコダイル科になります。

 クロコダイル科はアリゲーター科・ガビアル科に比べて獰猛とされていますが,コガタワニは温和でおとなしいとされています。
 なお,口の形にも特徴があり,クロコダイル科はV字型の尖った口,アリゲーター科はU字型の丸い口,ガビアル科は非常に細長い口です。
 熱帯雨林内の渓流などの淡水域に生息し,陸棲傾向が強く,陸上でも飛び跳ねるように俊敏に走行することができるとされています。ただ,本園ではなかなか俊敏に動くところや水中にいる姿をご覧いただく機会が少ないと思います。もし,水中にいる姿をご覧になったときはぜひ目に注目してみてください。水中でもよく見えるようにゴーグルの役目をする白い膜(瞬膜)が目を覆っているのが確認できます。

 食性は動物食で,野生下では魚類,カエル,甲殻類,貝類などを食べますが,本園ではニワトリやマウスを与えています。本園では1日あたりの飼料費が一番安価な飼育種になります。

副園長 和田