飼育員ブログブログ

2020年5月2日(土)水源地(すいげんち)


ここがどこだか分かりますか?
写真の上は三条通りとインクライン,左側は蹴上疏水公園,そして右側には蹴上発電所の導水管が写っています。
実は,この場所には月に3回職員が出向いています。
というのも,動物園では琵琶湖疏水を利用していますが,ここが取水口になるのです。

インクラインを歩かれた方は分かると思いますが,動物園から向かう道のりは上り坂になっています。
この高低差が生み出す水圧で,園内の噴水は吹き上がっています。知っていましたか?

ところで,なぜ出向いているのかというと,取水口にゴミが詰まっていないかを確認したり,掃除等をしているからです。明治の偉業に感謝しつつ,令和の時代も大切に使わせていただきます。

取水口の上空より動物園を望むと,園内の観覧車(高さ12m)や平安神宮の大鳥居(高さ24m)がランドマークになっています(写真上で右クリックし,「名前を付けて画像を保存」していただくと大きいサイズの画像でご覧いただけます)。なお,観覧車のある場所には,高さ81mの八角九重塔が建っていたのですが,とても目立つ存在だったのだと,あらためて感じました。
副園長 和田