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2020年4月22日(水)獣医室だより057 ホロホロチョウの脚環交換

京都市動物園には現在8羽のホロホロチョウがいます。
皆とても似ているので個体識別は至難の業。
そこで健康診断の際,識別の助けとするため脚環を新しいものに交換します。

脚環については,以前インドオオコウモリに装着したものについてご紹介しました。
ホロホロチョウに装着するものについても同じプラスチックの板から切り出します。
但し,脚の太さに合わせて作成しておく必要があります。


このようなプラスチック片を加工してリングにします。

今回の脚環は,以前測定したことのある個体の脚の太さを参考に作成しました。
ところが健康診断を始めたところ,用意したものが使えない個体が出てきました。
一部のオスの脚が予想以上に太く,用意した脚環が小さすぎたためです。

幸い他のサイズの脚環も持ってきていたので事なきを得ました。
いろいろなサイズを試してみて,ちょうど良かったのは内径22mmのヨーロッパフラミンゴ用の脚環(右)。
ホロホロチョウ用の内径12mmの脚環(左)と比べると,大きさの違いが際立ちます。

先入観を持って行動してはいけないということと,十分に準備することの大切さを再認識した一件でした。

土佐