飼育員ブログブログ

2019年12月23日(月)獣医室だより040 インドオオコウモリの爪切り

そう,また爪切りネタなんです。

インドオオコウモリ展示室にいるリンゴは,二年ほど前から逆さにぶら下がらなくなってしまいました。
骨格や筋肉,知覚にも問題はないのですが,いつも四肢でぶら下がり,一度床に落ちると天井に上ることができません。
他の個体と一緒に飼育すると,動きの良い個体に餌をとられてしまいます。
そこで,個別ケージで飼育して必要量をしっかり食べてもらうことにしました。
ゆっくりと食事をしてもらえるようになったのは良いのですが,動くことができる場所が限られるためか,親指の爪がよく伸びるようになりました。
そこで,一年に一回程度,爪切りを行っています。

爪が左右とも,伸びすぎているのがわかります。
近くで見ると,先端が細く扁平に変形していました。

 

こちらは爪切り後。
これくらいが,爪をひっかけて天井を移動するのにちょうど良い長さ。

コウモリの爪は,移動のためになくてはならないもの。
たかが爪ではありますが,動物の種類によっては,結構重要だったりします。

土佐