飼育員ブログブログ

2019年9月30日(月)獣医室だより028 獣医師の本棚

動物園には多種多様な動物がいます。
各々に特製の薬があるわけではなく,人間の薬,動物用の薬,まれに実験用の試薬も使いながら治療を行います。
おそらく,人間の病院では「今日の治療薬」などの書籍,動物病院ではイヌネコ用の投与データを使って投与量を決めていることと思います。
では,治療例が圧倒的に少ない動物園動物に対しては,どのようにして用量を決めるのでしょうか。

初公開かも,京都市動物園獣医師の本棚です。
多くありませんが,動物園動物用にも薬用量マニュアルがあります。
できるだけ治療対象に近い動物のデータを参照に,投与量を決めています。
そのほか,過去の診療記録を参考にしたり,他の動物園獣医師さんに訊いたり…

試行錯誤の多い仕事ですが,それだけに,治療がうまくいくと嬉しいです。

土佐