飼育員ブログブログ

2019年5月5日(日)獣医室だより007 眠っている間に終わっています

現在京都市動物園には5頭のヤブイヌがおり,先日全頭の健康診断が終わりました。
この日の1頭目はミコト。

左後脚から採血中。
全然暴れていないな,と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は,動物園での健康診断中は麻酔をかけることが多いのです。
動物園の動物は気性がおとなしくなるよう改良されたペットと異なり,健康診断をしようと保定すると暴れます。
結果として負傷したり検査数値が変動することもあるため,麻酔下での検査がスタンダードになります。

 

口腔内検査の様子。
ヤブイヌの歯の本数は,後臼歯が少ない以外はイヌと同じです。

万が一動き出した時のために,飼育担当が顎を押さえています。
首を絞めているわけではありませんので,誤解なきよう。

最後に聴診をして検査は終了です。
前回肝臓の数値が少し高かったミコトですが,今回は異常なし。
できるだけ健康に,長生きしてほしいと願っています。

土佐