飼育員ブログブログ

2012年11月25日(日)アカゲザルの健康診断

平成24年11月19日(月) この日は動物園の休園日です。
休園日の動物園では,いろいろな作業が行われる日でもあります。
そして,この日の作業は「サル島の全頭捕獲」,動物園で実習中の博物館実習生がレポート!

アカゲザルの健康診断をしました!

健康診断のために飼育課職員全員でアカゲザルの捕獲をしました。

①打ち合わせ 捕獲作業は大人数での作業となります。注意点などを確認して・・・・がんばりましょう!

②荷物運び サルを入れるためのケージや机,薬などを運びます。捕獲を始める前にみんなで協力して準備しました。

③捕獲 網をかぶせて捕獲します!素早いので捕獲するのに苦労しました。何回逃げられたことか・・・

④こんな捕り方もある! 油断しているサルに網をかぶせました!

⑤サルと飼育員の攻防 サルたちも慣れてくるのか途中からなかなか逃げなくなります。

⑥つまってる!? ひときわ体の大きい群れの第1位オスの「アサタロー」が逃げ惑い小さな穴にスポッ。通り抜けることが出来ずにしばらくこのまま固まっていました。

⑦捕まえた後も大変 逃げられないように押さえます。油断すると逃げられてしまいます。一人じゃ押さえられない時は他の人に手伝ってもらいます。

⑧捕獲されたサルたち 捕獲された後は個体識別(顔やマイクロチップで確認)と体重測定を行います。待っている間,飼育員は両手を後手に保定します。

⑨検査 この日の作業の一番の目的はツベルクリン検査を実施することです。そして,あわせて駆虫薬(寄生虫を退治する薬)も食べさせます。

 

 こうして,サルも飼育員も怪我なく,無事に作業を終えました。

 
滋賀県立大学 山本竜也
京都ノートルダム女子大学 宮田和紗

山本
 アカゲザルの健康診断の様子はとても印象的でした。全力で逃げ回るサルに対して、網を持って大人数で必死に追う飼育員さんの姿は活き活きとしていてすごく楽しそうでした。お祭り騒ぎであまりにも楽しそうだったので、僕も見学じゃなくてサル達の捕獲に参加したくなりました(笑)。 

宮田
 アカゲザルの健康診断を見学して、大人数がかりで捕獲する作業は予想以上に激しかったです。そもそも、健康診断というイメージが、大人しくて淡々とやっている感じでした。実際は大きな網を持って全力で走り、力強くつかむという大変な様子を見て唖然してしまいました。でも、見ているうちに自分もやりたくなりました。大変そうに見えましたが、中には捕まえた時の笑顔がこぼれた方もいて、私までも嬉しく感じました。休園日に行う作業だが、実習生だからこそ見れたので、貴重な経験になったと思います。

※二人には実習課題として,捕獲作業の記録を行ってもらい,ブログも作成してもらいました。
                       実習担当 わだせい