飼育員ブログブログ

2021年1月26日(火)ブラジルバクが京都から居なくなる!?

(´;ω;`)えー!?(まさか他の動物園へ行ってしまうの…)

 

いえいえ,実は移動するとかではないんです!
「ブラジルバク」が居なくなるんです!

…(。´・ω・)ん?(何を言っているんだこの人は・・・)

 

京都市動物園ではこれから「ブラジルバク」を
「アメリカバク」と呼ぶことになりました!

…(。´・ω・)どして?(何か違うの?)

 

詳細をお伝えすると長くなりますので簡単にご説明すると…
国内の動物園での呼び方を統一するためです!
バクに詳しい方や他の動物園に行ったことがある方は
薄々お気づきだったかもしれませんが,
実は国内では「アメリカバク」と「ブラジルバク」の呼び名が
混在していました(>_<)
なので今回,国内の動物園全体で統一しましょう!
となりました♪

園内の表記は少しずつ変更していきますので,
ご来園の際にビックリしないでくださいね(^▽^)/

ブラジルバク改めアメリカバクとなった?カルロスくん

今後も京都のアメリカバクたちをよろしくお願いします(^^)♪

      ブラジルバク改めアメリカバク担当 アラマキ

 

↓バクマニア向け!種名についての豆知識↓

☆アメリカバクの英語表記はたくさんある!?
⇒大きくSouth American tapir, Brazilian tapir, Lowland tapirの3種類!どれもアメリカバクが棲息している地域を表しています。
※アメリカバクは「南アメリカ大陸」の「ブラジルを中心とした数か国」の「主に低地」に棲息しています
ちなみに他のバクの仲間は,マレーバク(Malayan tapir:マレー半島やスマトラ島を中心に棲息),ヤマバク(Mountain tapir:エクアドルなどの標高が高い地域に棲息),ベアードバク(別名チュウベイバク:Central American tapir:主に中南米の低地~高地に棲息。ベアードは博物学者の名前が由来)となっており,やはり棲息している地域を表した名前になっています。
ちなみに2013年に発見されたカボマニバク(Little black tapir, kabomani tapir)は現地のパウマリ語でバクを意味する「アラボ・カボマニ」にちなんだものだそうです。カボマニバクはアメリカバクと棲息している地域が近かったので,今まで同種とされていたんですよ。
※上記の内容は簡潔にまとめた文章なので,気になった方はさらに調べてみてくださいね!

☆京都市動物園ではなぜ「ブラジルバク」だったの?
明確な基準が無かったので,京都にやってくる前の動物園での呼び方を採用していました。今のカルロスやミノリが来る前は「バク」とだけ表記されていた歴史もあるそうで…

☆略した呼び方は・・・?
今までは「ブラバク」と呼んで慣れ親しんできましたが,これからは「アメバク」になるのかな?お好きなように呼んであげてくださいね!
担当者はしばらくの間,呼び間違えること間違いなしですが,温かく聞き流してください(^^)