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2021年1月9日(土)アオダイショウの死亡について

京都の森展示室で展示ししていましたアオダイショウが
1月5日に死亡しましたのでお知らせします。

私がアオダイショウを担当していたのはこの1年ほどでしたので,
それほど長く見ていたわけではありませんでした。
しかし,一昨年から神経症状や腫瘍になったりと
病気やケガが多かったためか印象深い個体でした。

一昨年の神経症状発病時

昨年は腹部にできていた腫瘍が破れ痛々しい状態の時もありましたが,
徐々に皮膚が再生していき7か月ほどをかけて治癒していきました。

創傷時

治癒後

ヘビは変温動物で代謝も低いことから傷の治りもゆっくりでした。
治るかが心配でしたが,最後はしっかり新たな鱗まで再生し始めていました。

このアオダイショウは2003年から当園で展示しており,
17年間を動物園で過ごしていました。
来園当初の記録では,体重188.9g,全長109cmでしたが,
最新の記録では体重684g,全長174cmまで大きくなっていました。


アオダイショウは身近なところにいるヘビですが,
日常生活ではあまり目にすることはないかもしれません。
京都の森展示室ではそういった動物を展示することで,
京都の生き物を少しでも近くに感じてもらえればと思います。

京都の森展示室担当 井上