飼育員ブログブログ

2019年11月9日(土)タンザニアへの窓Part4~村の周りは~

※バックナンバー
タンザニアへの窓Part1~旅のはじまり~
タンザニアへの窓Part2~チンパンジーはどこに?~
タンザニアへの窓Part3~名前の秘密~

今回でPart4!タンザニアの旅も終盤に差し掛かってきました!
前回からの続きで,今日はゴンベ・ストリーム国立公園に
隣接するムワムゴンゴ村でのお話から♪
ボートに乗ってタンガニーカ湖を南下していきます。

途中,湖岸でデート中のアヌビスヒヒを発見!

ボート移動中に何度となく見る光景。
ヒヒの間で湖岸デートはトレンドなのかな(^‐^)?

30分ほどすると村に到着!

写真の右から向こうは国立公園の敷地になります。


すでにお気づきの方もいらっしゃるとは思いますが,
村の周辺には国立公園のような森林はありません。
アブラヤシなどの耕作地や家畜の放牧地が広がります。
タンザニアは特に経済発展・人口増加が進んでいる国です。
国立公園に関わらず,森林伐採などの自然への負荷は続いていますが,
森林再生プロジェクトやインフラ整備,農業の技術支援など
多くの支援もタンザニアには届いているところです。
ちなみに村の人口は約5,000人で,そのうちの1,300人が
小学校などに通う就学児童です。
タンザニア国内で見てもおよそ半数が20歳以下ということで,
世界でも有数の人口増加が進んでいる国なんです。

さてタンガニーカ湖畔の村々では漁業も盛んです。

ダガー(スワヒリ語で小魚を意味する)を干したものは,
対岸のコンゴ民主共和国へ輸出するなど村の貴重な資源です。
こちらはキャッサバの粉↓

これをお湯で練って作られるのが“ウガリ”というタンザニアで
一般的な主食になります(トウモロコシの粉で作ることも)。
ちょっと繊維質なモチ?といった感じでしょうか…
右手で少しずつちぎりながら,魚や肉といったおかずと一緒に食べます♪
日本で流行り?の「タピオカ」はこのキャッサバの根の
デンプンから作られているんですよ~(^0^)/

タンザニアではサッカーが人気スポーツのようで,
校庭ではみんな集まってボールを追っかけていました(^^)
旅の同行者のお兄さんはサッカーが上手で,
子供たちのヒーローになっていましたね♪

村では歓迎の踊りまで披露していただけました!
そちらの様子はFacebookとInstagramで公開中です!

2日間のゴンベ・ストリーム国立公園での時間も終わり,
次の目的地へと移動です!
移動はこちらで↓

セスナ機です!
タンザニア国内の移動には鉄道やバスもありますが,
広大な国土ですので飛行機の乗り継ぎが最も効率的です♪
そして目的地はセルー動物保護区!
タンザニア最大の動物保護区で九州の1.4倍もの面積があります(^0^)
ユネスコの世界遺産にも指定されていますが,
動物の狩猟が許可されているエリアもあり,
その収益が保護区の維持に活用されているといった面もあります。

次回はセルーの動物達だけでなく,彼らを取り巻く問題についても
お伝えしていきたいと思います。
そして,この子がたくさん出てきます↓

お楽しみに♪

                       アラマキ