飼育員ブログブログ

2012年9月18日(火)KARIBU TANZANIA~タンザニア研修報告 河村目線チンパンジー編~

 動物園職員がアフリカタンザニアへ研修に行くのはこれで4回目。
京都市動物園からはカマナル,かわむら2名を含む全12名での研修でした。

「タンザニアへ何の研修???」

と疑問の方ももちろんいらっしゃるでしょう。

「動物園に飼育されている野生動物の生息地と動物の行動などを生で見,肌で感じ,京都市動物園の飼育展示や教育普及にフィードバックさせよう!」
というのが大きな目的です。

今回は,タンザニアで見て感じてきたうちの1つ,初!生チンパンジーとの出会いを紹介します。

タンザニアの北西に位置し,タンガニーカ湖に面するキゴマ。
そこにあるゴンベ国立公園というところへ行き,野生のチンパンジーの観察を行いました。


人生で初めて出会った,檻なしガラスなしの生のチンパンジーたち!
嬉しいやら緊張やら,気持ちは興奮しているけど頭はひどく冷静な自分。


近い近い!!その距離約2~3mほど!
こちら側からはチンパンジーに近づくことはできません(10mは離れようというルールがある)が,じっとしていて,向こうから近づいてくる分には基本的には問題なし。
彼らは悠々と歩いていました。

じぃ~~・・・と彼らを見ていると・・・・・・

ん?


モゴモゴ,何かを口に含んでいる。。。
チンパンジーは食べ物のカス(木の実の皮とか繊維の部分とか・・・)をしばらくしがみ,ワッジというものを作ります。
それかしら???

むむむ!?


人の衣類??

しかも・・・・・・


男性のパンツ。。。数頭のチンパンジーが咥えていたものは,みなパンツでした(笑)
一体誰の!!?

 

他に。

 


いろいろな年代の子供のチンパンジーをたくさん見たり。


チンパンジーがわたしのすぐ隣(手が届くくらいの距離)までやってきたり!!


親兄弟の憩いの風景を垣間見たり。
つながりを密に確認し合い,ひとつのしっかりしたグループ(社会)を形成している彼ら。

いろいろと考えさせられるというか,感じるところがいっぱいありました。

 そんな研修で見てきたこと(誰のパンツか,とか)を,10月27日(土)と11月10日(土)に開催するタンザニア研修報告イベントにて講演いたしますので,奮ってご参加ください♪

 かわむら