飼育員ブログブログ

2011年10月15日(土)タンザニア出張報告④

さて、前回のセレンゲティー国立公園ではほとんどクルマでの移動で降りることがあまりないとお話しましたが、お昼ごはんを食べるところは特別にありました。


ここは、クルマから降りて国立公園内でランチができる指定された場所です。
いろいろな人たちが集まっていました。

その場所でもいろいろな動物が見られました。


コビトマングースです。
上目遣いですよね・・・・。
なぜだと思いますか?


そうです。
ランチのおこぼれをおねだりしているのです・・・・。

マングースだけではありません。

手前にいるのはハイラックス。
その後ろにいる小さな鳥はGrey-capped Social-Weaverというハタオリドリの仲間です。
彼らもおこぼれを待っています。


ハイラックス


Grey-capped Social-Weaverと巣もすぐそこにあります。

さて、日本でも時々見かける「野生動物へのエサやり」ですが、みなさんどのようにお考えですか?
野生動物にエサを与えると、その動物は味をしめて自ら求めてくるようになることがあります。

確かに近くに来てくれたらとてもかわいいし、エサをやることも楽しいことでしょう。
しかし、それによって多くの問題が出てきます。

問題はひとつやふたつではありません。
・その動物が本来食べているものとは違うものを食べるわけですから栄養が偏ります。
・本来、自分でみつけるべきエサをとらなくなります。
・人間とその動物の間で感染しうる病気があるかもしれません。
などなど・・・・・

もし、ドバトやタヌキなどにエサを与えてしまったことがあるかたがいらっしゃったらこれを機にこの問題について考えてみてください。

もちろん私たちはパンくずすらこぼさないようにきれいに食べ、彼らの誘惑には決して負けませんでしたよ!

飼育課 タカギナオコ