救護センターブログブログ

2024年2月20日(火)ツグミを放野しました

インスタグラムでも紹介しました、獣医師から「野生に帰せるね!」のお墨付きをもらおうとしたところ、ちんまりとうずくまりスタミナ切れになっていた、あのツグミです。

ちんまり…

ツグミは道路にうずくまっているところを救護されました。建物か車か、なにかしらに衝突したようで、脳震盪の症状を呈していました。救護センター到着直後はぐったりしており心配な状態でしたが、数日のうちに自力で餌を沢山食べ、安静状態を保つための段ボールの中でガサゴソとよく動くようになりました。

受入当初

鳥は胸の筋肉のつき具合で栄養状態を確認するのですが、このツグミはやや痩せており、そのせいもありスタミナ切れになりやすかったのかもしれません。それでも数日経った頃にはスタミナ切れも減っていき、ビュンビュンと飛び回れるようになりました。

やや痩せた状態は完全には改善しなかったものの、人の元にいることでかかるストレスを考えると、これだけ飛べているならば早期に放したほうが良いだろう、という事になり放野を決定しました。
この日を待っていたかのように、一瞬で大空へと飛んでいきました。動画は録れなかったのですが、画像をよーくご覧下さい。飛び去る姿が確認できます。

赤丸で囲んだのがツグミ

自然界は生存競争の激しい世界ではありますが、たくましく生き延びて次世代に命を繋いでほしいと思います。


野生鳥獣救護センター みやがみ