救護センターブログブログ

2024年1月1日(月)12月の救護センター

12月は問い合わせの電話も少なく、持ち込み数が0になるのではと思っていましたが、27日にハイタカがやってきました。
右の翼から折れた骨が飛び出していました。開放骨折です。
またレントゲン撮影では骨がバラバラになって砕けているのが確認できました。
修復は非常に難しいと判断し、断翼処置をとりました。


ハイタカはオオタカとよく似たタカです。
保護したと連絡があったときに、どちらであるか確認するために写真を送ってもらいました。
高病原性鳥インフルエンザが国内で発生しているため、検査優先種1のオオタカならお断りせざるを得ないからです。

送ってもらった写真はオオタカのように見えましたが、「ハトぐらいの大きさ」とも聞いていたのでハイタカかもしれないし…悩む悩む。
しかし、見る人が見れば、モニター画面を撮った写真でも違いは分かるものなんですね。
喉のあたりの羽毛の縦斑や胸の上部の横斑の様子、体の大きさから、ハイタカということになりました。
 
左:ハイタカ、右:オオタカ

ハイタカは現在、自力摂餌のトレーニング中です。
タカは警戒心が強いので、お腹が減っていても肉を食べません。
強制的に食べさせています。
5日ほど経ち、嘴の前まで肉片を持っていけば、パクっとくわえて食べてくれるまでになりました。
置き餌を食べるようになるまで、あと少しです。
ハイタカは野生復帰ができなくなったので、これから今後のことを考えていきたいと思います。

野生鳥獣救護センター よしかわ