救護センターブログブログ
2023年12月31日(日)良いお年を!
2023年も残すところ、あと1日となりました。
今年も野生鳥獣の救護事業に関心をお寄せいただき、ありがとうございました。
この一年で1頭の哺乳類と50羽の鳥類が保護され、そのうちの15羽が野生復帰を果たしました。
今年も人の暮らしに起因する被害が多く見られ、窓ガラスへの衝突が8件ありました。
日中はレースのカーテンを閉めておくと、ガラスへの景色の映り込みを減らすことができます。
バードセイバー(猛禽類のステッカー)を複数枚貼っておくと、猛禽がたくさんいるように見えるので、そこを避ける効果が期待されます。
粘着事故も6件ありました。
ネズミ捕り粘着シートを使用される場合は、屋外では使用しないでください。
粘着剤まみれになった鳥を処置しても、そのストレスに耐えきれなくて亡くなることがあります。
今年は救護対象外の鳥の置き去りが3件ありました。
ヒナは救護の対象外となっています。
巣から落ちてくるヒナは弱い個体であることが多く、落ちたヒナが他の動物の生きる糧となって命の循環が成り立っています。巣に戻すことができないならば、連れて帰ることは止めていただきたいと思います。
治療を続けたものの野生復帰できなかったアカエリヒレアシシギとアオバトは、飼育ボランティアさんの元へと旅立ちました。2羽とも大切に育ててもらっています。
今年も悲喜こもごもの年でした。
高病原性鳥インフルエンザが国内で次々と発生し、一部の鳥の持ち込みを停止しています。
ケガをしたり病気になったりする鳥獣が、1頭でも1羽でも減ることを願ってやみません。
皆さま、良いお年をお迎えください。
野生鳥獣救護センター よしかわ