救護センターブログブログ
2023年12月11日(月)またイソヒヨドリが被害に!
粘着物まみれのイソヒヨドリを見たのは、今年で3度目です。
どうしてこの鳥ばかりが犠牲になるのだろう。
どうして鳥が出入りできる所にネズミ捕り粘着シートを置くのだろう。
イソヒヨドリに危険を知らせる手立てがないので、ヒトに伝えます。
ネズミ捕り粘着シートを使うなら、鳥が入ってこないような屋内で使用してください!
粘着シートに置いてある餌、シートに付いた虫や草の種に引き寄せられて、鳥たちがうっかり足を踏み入れてしまいます。
足がくっつき、飛び去ろうとしてバランスを崩して倒れ、さらに粘着物が翼にくっつき、やがて動けなくなっていく…そんな様子が想像できます。
今回のイソヒヨドリは尾羽はすべて抜けていましたが、粘着物が顔や胸に付いていなかったのが、不幸中の幸いでした。
粘着シートに付いたままの状態で持ってきてもらったことも、二次被害を防げたと思います。
シートから剥がす際に、さらに怪我を負わせることがあるからです。
洗浄後は元気がない様子でしたが、数日後には放野できるまでに元気を取り戻しました。
尾羽が無いので、方向転換やスピードの調節にはやや難があるのですが、しっかり飛べるようになったので、園内放野しました。
野生鳥獣救護センター よしかわ