救護センターブログブログ

2023年12月7日(木)11月の救護状況

10月27日から保護していたアオバトは、11月14日に園内で放野しました。
放野の瞬間をその日のインスタグラムでお伝えしています。

さて、11月は例年ならオオミズナギドリの持ち込みが続き、目が回るほどバタバタと忙しくなるのですが、今年は静かに日々が過ぎていきました。台風の直撃がなかったので、オオミズナギドリは強風にあおられて落下することなく、無事に渡っていったようです。

オオミズナギドリ(参考写真)
京都府の府鳥です。

11月の持ち込みは鳥類の1件だけでした。
受け入れたものの非常に状態が悪く、その日のうちに安楽殺を選択しました。

持ち込みには至らなかったケースもありました。
「園内でハイタカがうずくまっている」と連絡を受け、現場に駆け付けました。
ハイタカは頭部を打ったようで、右目の周りが腫れていました。

駆け付けたときはまだ地面に伏していましたが、近づくとすっくと立ち上がり、さらに近づくと飛んでいきました。近くの木に止まっている姿は確認できましたが、深追いは禁物です。
手の届かない所に逃げたので、そのまま見守ることにしました。

鳥にも自然治癒力があり、怪我が軽ければ、治療しなくても動けるようになっていきます。
保護しようと追いかけ回すと、さらに怪我をさせてしまったり、衰弱させてしまうこともあります。
治療しても治らないことがあり、治療しなくても治ることもありますので、無理のない範囲で傷病鳥獣の持ち込みを考えていただけたらと思います。

野生鳥獣救護センター よしかわ