救護センターブログブログ

2023年12月2日(土)あの鳥は今

野生鳥獣救護センターには、野生復帰できなかった鳥獣の終生飼育をしていただく飼育ボランティア制度があります。
現在は募集していませんが、年に2~3件募集する年もあります。

今年はこれまでに3件あり、9月にブログでお伝えしたアオバトが記憶に新しいところです。
このアオバトの飼育ボランティアさんから「元気にしていますよ」とお便りが届きました。
シャワーで水浴びをしてもらっているおかげで、見違えるほど美しくなっていました。

15年ほど前にもキジバトを引き受けてくださっているので、アオバトは先輩キジバトと仲良く暮らしているとのことでした。

3月に飼育ボランティアさんの元へと旅立ったアカエリヒレアシシギも、元気にしていると教えてもらいました。
片翼の無い水鳥なのでご苦労が多いと思いますが、色々と餌や飼育環境に工夫をしてくださっているようです。
アカエリヒレアシシギは群れでいることが多い鳥なので、1羽で寂しくないようにと鏡を置いたら、鏡の中のお友達と寄り添っているそうです。

2018年7月に飼育ボランティアさんに託したホンドフクロウも、定期的に獣医さんに診てもらい健康に過ごしていると連絡をいただきました。

どの鳥も家族の一員に迎えてもらって、余生を穏やかに過ごしている様子がうかがえ、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
慈しみ、愛情深く育ててくださり、ありがとうございます。

野生鳥獣救護センター よしかわ