救護センターブログブログ
2023年11月9日(木)10月の救護状況
10月は鳥類が5種7羽、救護されました。
そのうちの2羽は安楽殺、2羽は死亡、2羽は放野、1羽は保護中となっています。
メボソムシクイ
夏の渡り鳥です。そろそろ南へと渡っていく時期になっていました。
2羽を救護しましたが、1羽は放野、もう1羽は死亡と明暗を分けました。
放野できたのは、おそらく衝突の程度が軽かったことと、園内で保護したのですぐに治療を受けることができたからだと思います。
放野の様子は、10月21日のインスタグラムに投稿しています。
イソヒヨドリ
ネズミ捕り粘着シートに付いたまま持ち込まれました。
無理に剥がさずに、そのままの状態で持ち込まれたのが不幸中の幸いでした。
焦ってシートから剥がすと、野鳥の皮膚が破れたり、骨が折れたりするリスクが出てきます。
イソヒヨドリの様子を見ながら、負担をかけ過ぎないよう注意して洗浄しました。
11月1日に放野し、放野の瞬間をインスタグラムに投稿しています。
何度も何度も繰り返しお願いしていますが、ネズミ捕り粘着シートは屋外では使わないでください。
野鳥がくっつく恐れがあります。
ベランダも扉を開け放した小屋も屋外です。
野鳥が入ってこない室内での使用をお願いします。
イカル
(参考写真)
道路で血を流していたところを救護されました。
交通事故に遭ったようで、頭蓋骨が割れていました。
目からの出血も止まらず、治療を続けても治る見込みがないと判断し、安楽殺を選びました。
メジロ
(参考写真)
じっとしているところを救護されました。
少しは飛ぶことができましたが、最後の力を振り絞ったのかもしれません。
数時間後に亡くなりました。
解剖検査をしたら、頭部に外傷がありました。
アオバト
秋になると山間部から平地へ移動することもあるからか、この季節に救護されることが多いハトです。
2羽を救護し、1羽は安楽殺、もう1羽は現在も保護中です。
安楽殺をしたアオバトについては、救護ブログ「アオバトの成鳥」に書きました。
保護中のアオバトは、救護ブログ「アオバトです!」で途中経過をお伝えしています。
野生鳥獣救護センター よしかわ