救護センターブログブログ
2023年10月7日(土)2023年度上半期報告
昨年度から救護センターにいたサシバ、キビタキ、アオバトは野生復帰は叶いませんでしたが、飼育ボランティアさんの元で新しい生活を始めました。
救護センターで冬を越し春の訪れを待っていたオオルリは、無事に放野されました。
今年度は4月から9月までに、哺乳類1頭1種と鳥類17種29羽が救護されました。
そのうち野生復帰ができたのは、全体の20%にあたる6羽だけです。
ホンドフクロウやコシアカツバメなどを放野しました。
今年はツバメが6羽も救護されましたが、5羽が亡くなりました。
あと1羽は非常に状態が悪かったので、生き続けさせることが却ってツバメを苦しめることになると判断し、安楽殺を選びました。
救護される原因はほとんど不明となっていますが、症状や死後の解剖検査の結果から、何かに衝突したケースが最も多いと思われます。
ネズミ捕り粘着事故も2件あり、人の暮らしの中で傷つく野鳥の多さに胸が痛みます。
この夏は、ヒナの置き去りが3件ありました。
京都府ではヒナは救護の対象外となっています。
救護センターの前に置いていたら何とかなるだろう、とは決して思わないでください。
ヒナのそばには親鳥がいることが多いのです。
どうかヒナを親鳥と引き離さないでください!
たとえ運悪く他の動物に食べられたとしても、それは自然界で日々起こっている命の循環です。
ヒナの命もまた、他の動物の命をつないでいるのです。
野生鳥獣救護センター よしかわ