救護センターブログブログ
2023年9月8日(金)アオバト、新天地へ
放野が続いている今日この頃です。
救護センターでは1羽でも多くの鳥獣を野生へ帰せるよう日々奮闘しています。しかし野生に帰れない個体も存在しますので、その際は適切な措置が取られます。
こちらのアオバトは野生へは帰れないと判断され、様々な意見交換がなされ今回は傷病鳥獣飼養ボランティアさんへ託すこととなりました。
アオバトは救護センターに搬送されてきた時には、すでに骨折箇所はすでにあるべき形ではない状態で固まってしまっており、翼を伸ばすリハビリをしても翼の状態は改善せず飛翔不可能でした。
鳥は骨が折れたり損傷を受けると、良くも悪くもすぐに骨が作られくっついてしまいます。あるべき形に戻すのは受傷してから早ければ早いだけ良いのです。今回のアオバトは個人の方が保護してから約4か月後に救護センターに搬送されました。保護直後に救護センターで治療をしていれば野生へ戻れた可能性は否定できません。
1羽でも多くの鳥を野生へ帰すためには、速やかに専門機関へ搬送することが重要です。個人で判断せず速やかに専門機関へご連絡ください。どうぞご協力をお願い申し上げます。
元々住んでいた森へは帰れませんでしたが、アオバトには新天地でも元気で暮らしてほしいと思います。
野生鳥獣救護センター みやがみ