救護センターブログブログ

2023年4月3日(月)2022年度年次報告

2022年度は1種1頭の哺乳類と35種60羽の鳥類が保護され、そのうちの18羽を野生に帰すことができました。

野生鳥獣救護事業にご協力いただき、ありがとうございました。

野生に帰すことはできなかったものの、5羽の鳥類が動物園や飼育ボランティアに引き渡されました。
そのうちのトラツグミ1羽は野鳥舎で、アオバト1羽は西鳥類舎で飼育展示されています。
愛称はナーノ
愛称はチャセン

救護される原因は様々ですが、人の日常生活が野生動物のケガの原因になっていることが多く、少しの工夫や気遣いがあれば防げるのに、と思います。
窓ガラスなどの人工物にぶつかってケガをする野鳥が、後を絶ちません。
原因不明であっても、その症状から何かにぶつかったと想定できる事例もたくさんあります。

頭にかなりの衝撃を受けて脳内出血や脳挫傷を起こしたり、肺出血で亡くなった野鳥たち。
窓ガラスにカーテンをつけたり、すりガラスシートを張ったりすれば、外の景色がガラスに移り込むこともほぼ無くなり、衝突する野鳥も減るだろうと思います。

ネズミ捕り粘着シートに野鳥がくっついた事故も3件ありました。

毎年のようにブログやインスタグラムでお伝えしていますが、いまだに悲惨な姿になった野鳥が持ち込まれます。
ネズミ捕り粘着シートは屋内で使用してくだされば、野鳥がくっつく事故は未然に防げます。

傷ついた動物の治療や看護に取り組むのはもちろんのこと、野生動物が傷つかないように注意喚起することも大切だと考えています。
今年度も野生鳥獣救護事業へのご理解とご協力をお願いします。

野生鳥獣救護センタースタッフ一同