救護センターブログブログ

2023年1月14日(土)トラツグミ、新天地へ

10月から保護していたトラツグミが動物園で飼育展示されることになり、先日、移動しました。

野鳥舎に移動することが内定してからは、ひそかに「寅ちゃん」と呼んでいたのですが、担当者から「ナーノ」という名前をつけてもらい、順調に過ごしているようです。

ナーノはトロトロに熟れた柿やねっとりした干し柿が大好きで、いつも完食していました。
「虎斑のツグミはよく柿食う鳥だ」と思ったものです。

オレンジもリンゴも好き。コオロギやミルワームも好き。すり餌も食べていました。
めっちゃ大食漢で、思ってたトラツグミとちゃう!
平安時代にはヌエという妖怪と考えられていたので、寂しげな鳥と(勝手に)思っていたのに…。
鳴き声が寂しげなだけでした。

放野や移動に際して、前日はいつもより多めにエサを置くことにしています。
放野後にうまく採餌できなかったり、住環境が変わって食べられなくなったりしても、何日かしのげたらと考えてのことです。
移動の予定が2回延期になったため、大盤振る舞いを2度もしました。
たっぷりの虫とたっぷりの果物。見事な食べっぷりでした。


ナーノは右翼の先を断翼したので、十分に飛ぶことができなくなりました。
野生復帰は叶いませんでしたが、新天地の野鳥舎で元気に過ごしてくれればと願っています。

野生鳥獣救護センター よしかわ