救護センターブログブログ

2022年5月1日(日)ツグミとアオサギと

※このブログには、傷口の写真があります。
 苦手な方はご注意ください。

足をケガした野鳥の持ち込みがありました。
ツグミとアオサギです。
救護センターでは足のケガの事例はほとんどなく、2羽の持ち込みが続いたので驚きました。

ツグミは冬の渡り鳥です。そろそろ北へ帰る頃で、長旅に備えて肉付きが良く整っていました。
飛べずに玄関先でバタバタしていたそうです。


翼に裂傷はありましたが、骨折はなさそうでした。
しかし、ツグミの体を持ち上げると、左足がだらんと垂れ下がりました。
足が折れている?!
レントゲン撮影で確認すると、左足の付け根あたりを骨折していることが分かりました。
ピン入れ手術がとても難しい箇所です。
治療の手立てがなく、やむを得ず安楽死を選択しました。

アオサギは水辺にいる留鳥です。
悲惨なケガをして救護センターに運ばれてくるケースが多い鳥です。

このアオサギは左足が折れ曲がっていました。

関節周辺の骨折ではなかったので、ピン入れ手術を行いました。
折れた骨の中にピンを通し、つなぎ合わせます。


ピンを入れたものの、その後の経過が思わしくなく、残念ながら安楽死の処置をとりました。

野生鳥獣救護センター よしかわ