救護センターブログブログ
2022年4月27日(水)カワセミ
窓ガラスにぶつかってケガをしたカワセミが来ました。
カワセミの成鳥はなかなか餌付かず、生きた魚以外はなかなか受け付けてくれません。
救護センターでは活き魚は常備していないので,発注した魚が届くまではコオロギを与えることになります。
せっかく助けられて救護センターに来たのだから、コオロギを食べて命をつなごうよ。
この思いはカワセミに伝わるでしょうか。
餌付かないカワセミの給餌方法は、代々受け継がれてきました。
カワセミを怒らせて口を開けさせ、すかさず喉の奥にコオロギを突っ込みます。しかし、なかなか上手くいきません。
嘴にくわえさせただけでは、ペッと吐き出します。
餓死させるより、無理やり食べさせるほうがマシと思い、嘴をこじ開けてでもコオロギを食べさせました。1日20匹。多い時で30匹。目が回る忙しさでした。
カワセミも隅っこまで追い詰められてコオロギを食べさせられ、辛かったことでしょう。
でも、それもこれも魚が届くまでの辛抱。
と思っていたのに、魚入荷せず! Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
翌週もコオロギを食べさせましたが、その頃にはお互いに要領が分かってきました。
コオロギを口元に持っていくと、カワセミは自分から嘴を開けるようになりました。
スムーズに食べさせられた時もあり、上手くタイミングが合うと、気持ちが通じたように思えて嬉しかったです。
カワセミが来てから2週間後に、待望の魚がやっと到着しました。
自分から魚を食べてくれたので、一安心です。でも欲を言えば、コオロギも食べてほしいな。
物は試しと、水鉢にコオロギを浮かせたら、食べました~♪
魚と間違えたのかどうか分かりませんが、とりあえず自分で食べてくれるようになって、鳥にも人にも優しいエサの時間となりました。
カワセミは飛べるようになるために、リハビリ中です。
野生鳥獣救護センター よしかわ