救護センターブログブログ

2022年4月22日(金)トビ

4月に入ってすぐ、トビが持ち込まれました。
街中を流れる浅い小川で溺れかけていたそうで、ガリガリに痩せていました。
トビは狩りもするけれど、死骸も食べる習性があるので、他の鳥に比べれば食べ物には困らないだろうと思っていました。
こんなに痩せてしまって、と内心驚きました。


トビの顔をよく見たら、左目がしぼみ、鼻の頭にはケガをした跡がありました。
何かにぶつかって具合が悪くなり、エサが取れなくなっていたのでしょうか。
長らく食べていない様子で、肉片をくわえさせても、飲み込むことができなくなっていました。
流動食を与え、体を温め、治療を行いました。


頭部をぶつけたようでも神経症状はなく、止まり木にもちゃんと止まっていました。
このまま体重が増えていけば大丈夫かも…と期待したのですが、命を救うことはできませんでした。

野生鳥獣救護センター よしかわ