救護センターブログブログ

2022年1月5日(水)10月,11月の救護センター 

10月は12件,11月は9件の持込みがありました。

今回のブログでは10月,11月の二箇月間で私が気付いたことを,いくつかピックアップして紹介したいと思います。

1 野鳥がネズミ捕り用や害虫対策の粘着シートにくっついてしまうケースが4件と,普段より多くありました。
粘着物を野鳥から無理に引き剥がそうとすると,皮膚が裂けてしまうこともあります。またハサミで野鳥の羽を切ってしまうと,切ってしまった羽を抜いて,新しい羽が生えてくるまで待たなければならないことも多いので,羽を安易に切らないよう注意して下さい。また,粘着シートにくっついてしまった鳥を救護する場合,粘着部分にサラダ油をつけながら,粘着シートをはがします。そして鳥の状態を確認しながらその油を中性洗剤で洗い流しますが,小さな鳥の場合は長時間捕らえられるストレスからそのまま亡くなってしまうこともあります。そのため油の洗浄は鳥の様子に注意しながら,数回に分けて行うことがあります。

2 6羽のアオバトが次々と持ち込まれました。例年に比べ,アオバトの救護件数が増えました。

アオバト

3 オオミズナギドリの持込みは3件ありました。毎年11月,12月頃に集中して持込みがあります。オオミズナギドリは翼が長く,高いところから飛び立つ必要があります。そのため,住宅地や平坦な場所に降りてしまうと,飛び立つことができず地面にじっとしていることが多いのです。

オオミズナギドリ

その他にもメボソムシクイやアカハラといった鳥類の持込みもありました。

アカハラ

10月,11月は救護件数の多い月でした。


救護センター:なが