救護センターブログブログ

2021年12月15日(水)アオバトを放野しました♪

この秋に次々と保護されたアオバト6羽のうち,最後まで残っていた1羽が,今日,放野の日を迎えました。


このアオバトは右翼の骨が折れ,飛べなくなっていました。
順調に回復できたのは,単純骨折だったことと,獣医師のピン入れ手術の技と,日々のリハビリの成果ではないかと思います。


アオバトは本当に頑張りました!
ピン入れ手術後の3週間は,ダンボール箱の中でじっと過ごさせました。
ピンが抜けたり,骨がズレてくっついたりしないよう,安静にさせるためです。
ただじっとさせるだけでは翼の可動域が狭まるので,翼の伸展運動のリハビリもさせました。

レントゲン撮影で骨がくっついていたことを確認できたので,ピンを抜きました。
ピン抜きの様子

その後は屋根のある室外のケージに移しました。風や太陽を体で感じ,鳥の声や雨の音や葉擦れの音を聞き,外界の様子に慣れていってもらうためです。
アオバトは広いケージに戸惑ったのか,2日間は食が細くなり心配しましたが,すぐに爆食に転じました (*´▽`*)
好きなものを選り分けて散らかし放題していましたが,それなりにまんべんなく食べているようでした。 
エサ台の上は毎日こんな感じでした。
このままではすっからかん!と,午後にエサの追加をした日もありました。

アオバトは今頃は山に戻って,仲間と再会しているでしょうか。
逞しく生きていってくれることを願っています。

野生鳥獣救護センター よしかわ