救護センターブログブログ
2021年11月22日(月)メジロとイソヒヨドリ
10月29日の救護センターブログで書いた,粘着事故のメジロとイソヒヨドリのその後です。
2羽いたメジロのうち1羽は残念ながら亡くなりましたが,もう1羽は11月8日に放野しました。
イソヒヨドリは元気に回復中です。抜けていた風切羽が生え,少しずつ伸びてきています。
まだちゃんと飛べませんが,腰丈の高さにしつらえた止まり木を,行ったり来たりして過ごしています。
昨日は久しぶりに体重測定をし,羽の生え具合を獣医さんと一緒に確かめました。
そして午後,イソヒヨドリの様子を見に行くと,
どこにもいない・・・
まさか,ダンボール箱に入れたまま?
もしや,壁面のネットに隙間があって,そこから飛んで逃げた?
よもや,どこかに挟まって,身動きが取れない?
「まさか」と「もしや」と「よもや」が頭の中でふつふつと沸き上がり,イソヒヨドリの姿を求めて右往左往しました。
どこにもいない,どこにも。もう私の目では見つけられない!
誰かに探してもらわねばと決心した時,ふと見上げたら,いました。
イソヒヨドリがどこにいるか分かりますか?
ここです。寒冷紗に同化していました (;^ω^)
どうやら壁を登ったようですが,天井近くのあんな高くまで行けるようになっていたとは。
さっそくイソヒヨドリの筋力アップを目指して,エサ台のテーブルを置いてみました。
名付けて,『虫を食べたきゃ,飛ぶんやで,イソヒヨちゃん』作戦。
今までは地面にエサ皿を置いていたのですが,飛んでこないとエサが食べられないようにしました。
いきなりスパルタはできないので,エサ台テーブルは止まり木のすぐ近くに置いていますが,だんだんと中央にずらして離していきます。思惑通りに飛距離が伸びていきますように♪
野生鳥獣救護センター よしかわ