救護センターブログブログ

2021年5月14日(金)ツツさん,お元気で (^。^)/

去年の秋から保護していたツツドリが今日,放野の日を迎え,救護センターを後にしました。
7か月半,226日もの間,一緒に過ごしてきたので,感無量です。

よく頑張ったね,ツツさん。

保護した当初はエサを全く食べてくれませんでした。
くちばしをこじ開けて食べさせたり,わざと絶食に追い込んで自発的な採餌を試みたり,試行錯誤をしながら1か月が過ぎたとき,ようやっと自分からエサを食べるようになりました。
ツツさんはやればできる子!と嬉しく思ったものです。

昨日,園内で大きめの毛虫を見つけました。
ツツドリは毛虫が大好物です。
私は毛虫と芋虫が大の苦手で,姿を見るのも嫌なのですが,ツツさんのためならたとえ火の中水の中ぐらいの決死の覚悟で,毛虫を運びました。
ずーっとコオロギとミルワームしか食べていなかったので,久しぶりの味わいだったのでしょう。あっという間に食べていました。
放野前に懐かしい「ごはん」を用意できて,旅立ちのはなむけになりました。

4月下旬に「近所の山でツツドリが鳴いていましたよ」と季節の便りが届いてから,いつしか時が経ってしまいましたが,ツツさんの新しい生活に幸あれと祈るばかりです。

種の保存展示課 よしかわ