救護センターブログブログ
2020年4月19日(日)年次報告
昨年度は1種1頭の哺乳類と28種64羽の鳥類が保護され
そのうちの26羽を野生に帰すことができました。
野生鳥獣救護事業へご協力をいただき,ありがとうございました。
野生に帰せなかったものの,オオタカ1羽は大学の研究室へ移りました。
カワセミ1羽とオオコノハズク1羽は京都市動物園に移り,
京都の森エリアで飼育展示されています。
救護される動物の90%以上を鳥が占め,数も年々減少しています。
ケガをする鳥が少なくなっているのであれば,嬉しいことです。
ただ,救護原因の上位を占めるのは,人との関わりに起因するものです。
窓ガラスにぶつかって脳しんとうを起こしたり,ネズミ捕り粘着シートにくっついて
羽が折れたり,かなり可哀そうな状態で運ばれてきます。
窓ガラスにはカーテンを取り付けたり,すりガラスシートを貼ったりして,
外の景色が映り込まないよう工夫してください。
ネズミ捕り粘着シートは,ゴキブリ用のシートの数倍の粘着力があります。
これに貼りついた鳥は,逃れようとしてもがいて,さらに広範囲に貼りつきます。
屋内で使用することを心掛けてください。
ちょっとした気配りで,鳥たちが災難に見舞われることなく,
事故を未然に防ぐことができます。
今年度も野生鳥獣救護へのご理解とご協力をお願いします。
京都市動物園は現在,休園中ですが
救護センターは通常通り,受付を行っています。
お電話での問い合わせも受け付けています。
救護センタースタッフ 吉川