救護センターブログブログ

2020年3月11日(水)鳥って不思議1 渡り

朝はスズメに起こされ,バス停でハシブトガラスに見送られ,ヒヨドリやムクドリに見守られながら歩く。
これが私の冬の通勤風景。
「今日もいる」と思って鳥を見ているけれど,鳥も「今日もいる」と思って私を見ているのかも…と考えると,妄想が止まりません。
鳥って賢い! 鳥って可愛い♪  鳥って癒される~
ということで,鳥について調べたら,いろんな不思議がありました。
サクッとご紹介したいと思います。

繁殖するため,あるいは越冬するために,海を越えて日本にやってくる鳥がいます。渡り鳥です。
卵を産んでヒナを育てるために,春に南の国から日本にやってくる鳥を,夏鳥といいます。
わざわざ日本まで来なくても…と思いますが,ちょうどヒナを育てる時期にエサとなるイモ虫が一気に増えるので,子育てに適した場所をめざして渡ってくるのではと考えられています。
秋になると成鳥も幼鳥も日本を離れ,海を渡って帰っていきます。
 
夏鳥にはツバメ,オオルリ,カッコウ,アカショウビンなどがいます。

越冬するために,秋に北の国から日本にやってくる鳥を冬鳥といいます。
春になると北へ帰っていきます。
ツグミやジョウビタキ,カルガモ以外のカモたちが冬鳥です。

カモたちが男女ペアでいる姿を見かけますが,日本では繁殖しません。
日本にいる間に相手を見つけ,一緒に帰ります。

渡りの途中で日本にちょっと立ち寄る鳥もいます。旅鳥です。
日本より北で繁殖し,日本より南で越冬します。
滞在期間が短いので,見かける機会はあまりありませんが,去年は旅鳥のマミチャジナイが13年ぶりに保護されました。
 無事に放野♪

スズメやメジロのように一年中,日本にいる鳥は留鳥です。

ずっと日本にいるけれど,夏は山で過ごし,冬は平地へ移動する鳥もいます。
漂鳥といいます。

ルリビタキやヒヨドリが漂鳥です。

渡り鳥は,渡ってきた直後に衰弱して保護されたり,渡る前に山から街へ出て事故に遭ったりするケースが毎年あります。
夏鳥の場合,回復が渡りの季節に間に合わなければ,春まで待たなければなりません。冬でも日光浴できるように,紫外線照射ランプを備えていますが,それを使う日が来ないことを願っています。

                              救護センタースタッフ 吉川