救護センターブログブログ
2020年2月25日(火)鳥の巣
「1月は行く,2月は逃げる,3月は去るといって,1月から3月は月日が経つのが早い」と中学生の時に先生から聞いたことがあります。
確かに。ちょっと前までお正月だったのに,もう3月がやってくるのは,
年齢のせいだけではなさそうです。
ぼんやり過ごしている人間をよそに,
エナガはこの時期にはもう巣作りを始めています。
鳥の巣は,卵を産みヒナを育てる場所です。
古い巣を使いまわしたり,他の鳥の巣をちゃっかり使ったりする鳥もいますが,
ほとんどの鳥は毎回,新しく巣を作ります。
鳥の巣が何かないかなぁと散歩していたら,頻繁に行き来するエナガの姿を見かけ,幸運にも今年の巣を発見しました!
いや待て,エナガにとっては不運ではないのだろうか。
こんな人間に簡単に見つかってしまうなんて。
巣がある木の周辺には人の往来がそれなりにあり,いたずらされないか心配なぐらい人と近い距離です。
野鳥を観察している人の話では,去年は別の場所に巣を作ったけれどカラスに襲われたそうなので,今年は人の近くの方がカラス除けになって安全,と思ったのかもしれませんね。
今はまだ巣の中に巣材を運んでいる最中でした。
葉が芽吹く前は,使用済みの鳥の巣を見つけるチャンスです。
これはカラスの巣。ダイナミックに枝を重ねています。
これはメジロの巣。二股に分かれた枝にぶら下がっているような感じです。
レッサーパンダ舎の北西に植わっているケヤキにメジロの巣がありますので,
ご来園のついでに観察してみてはいかがでしょうか。
救護センタースタッフ 吉川