救護センターブログブログ
2019年10月22日(火)花だより 26 リンドウ
ツグミ 「日差しが大事なんやて」
京都の森にある救護センター掲示板周りに限定した植物紹介です。
見過ごしてしまいそうな小さな花を中心にお届けします。
今回は,リンドウ(リンドウ科)です。
掲示板前に咲いているリンドウは,数年前に花屋さんで買った鉢植えを
去年初めて株分けし,移植したものです。
背丈の低い園芸種で,品種は定かではないのですが,
シンキリシマリンドウではないかと思います。
一つの茎に一つだけ花が付きます。
咲いているリンドウと出会えるかどうかは,お天気次第。
この花は日が当たらないと,花が開かないのです。
せっかく晴れていても,まだそこに日が差していないと閉じたままだし
曇ってくると次第に花が閉じてきます。
掲示板前は午後まで日が当たりますので,晴れた日は青紫色の花が楽しめます。
午前8時:まだ閉じています。 午前9時30分:少し開いてきました。
正午:しっかりと開きました!
リンドウは薬用植物です。
根っこを健胃薬に用い,生薬名の竜胆(りゅうたん)が,
そのままリンドウの漢字表記になっています。
健胃薬の熊胆(ゆうたん)よりも更に苦いので,
熊よりも強い竜の名をあてて竜胆とされたそうです。
矮性の園芸種からは想像がつかないですが,
山に生えるリンドウならたくましい雰囲気なので,根っこもしっかりしてそうです。
山のリンドウは20~60センチぐらいの高さがあります。
こちらは,一つの茎に花がいくつも付きます。
救護センタースタッフ 吉川