救護センターブログブログ

2019年9月29日(日)秋の虫騒動

*おことわり*
このブログには毛虫の写真が掲載されています。
毛虫が苦手な方はご注意ください。

7月のブログで「初秋にもイラガの幼虫の発生ピークがある」と書きましたが,
その通りになりました (>_<)

気がつくと葉の裏にびっしり。
しかも丸々と太った幼虫は団体行動をやめて,一匹で葉の裏に陣取っているではありませんか!

被害に遭っているのは,バラ科のカナメモチだけではありません。
ムクロジ科のウリハダカエデも悲惨な姿に成り果てて…。
樹木に成り代わり,成敗しときました ( `ー´)ノ
作業をしていると,来園者の方々から声を掛けられ,
私が見落とした幼虫の居場所を教えてもらうこともあります。

夏の終わりからは,フユザンショウ(ミカン科)をめぐって
アゲハとのバトルを繰り返しています。
葉っぱの上に点々と,淡い黄色の丸い玉。

アゲハの卵やん!
転がり落ちないよう粘着性のもので葉っぱに張り付いています。
手では潰れない堅さです。
卵をすべて除去したと思ったらまた産んでいて,幼虫になっていました。

幼虫? 鳥フン?
小鳥に食べられないよう,幼虫が小さいうちは白黒の姿で鳥フンに化けます。
このような,身を守るためのカモフラージュを「隠蔽的擬態」と言います。

コガタスズメバチも救護センターの周りをうろちょろしていたので,
駆除してもらいました。

このウエストのくびれ!
くびれのお陰で,スズメバチは体をくの字に曲げることができ,
腹部の可動域が広がって,毒針を刺しやすくなります。
しかし極端に細いウエストは液体しか通らないので,昆虫を狩っても食べられず,幼虫にすべて与えて,その唾液をもらって自分の栄養分にするそうです。
虫に詳しい獣医さんに教えてもらいました。


臭いと評判のカメムシもあちこちに出没しています。
私は匂いを感じたことがないので(パクチー好きだからか?),
あの姿を見ていると何だか可愛いです。

ショウリョウバッタやオンブバッタも,ちょっと葉をかじるぐらいなので,
可愛いちゃあ可愛いかな。
園内の草地でピョンピョン跳ねていますよ。
 オンブバッタ

                               救護センタースタッフ 吉川