救護センターブログブログ

2019年9月4日(水)そばにいるよ ムササビ

京都の森にある救護センター掲示板では,
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,ムササビです。

 
頭から尾までの全長は約1m,体重は約1kgあります。

ムササビは,街のちかくの森林に巣をつくる夜行性動物です。
京都市内でも,お寺の森などで見ることができますよ。

日が暮れると,腹ペコ状態で巣から現れ,
森の中へとえさを探しに向かいます。
そのときの移動方法が,みなさんもご存知の「滑空(かっくう)」です。

地上におりると,天敵に狙われるおそれがあるため,
ムササビは滑空能力を身につけたといわれています。
また行く手をさえぎる川や谷を飛びこえて時短移動ができたりと,
森林生活で滑空ができると,なにかとメリットが大きいのです。

そうやって樹上をすばやく移動するため,
観察に行って出会えるかどうかは運しだいなのですが;;

野生の滑空を見ることは少しむずかしいので,
動物園で飼育していたムササビの幼獣が,
滑空の練習をしていたときの様子をぜひご覧ください。

 
「滑空(かっくう)」態勢に入る前のムササビです。
こうやって,枝の上でいきおいをためて・・・

 
飛膜(ひまく)を広げてジャンプ!!
大人になると,100mくらい離れた場所まで飛ぶこともできます。

実は彼らは,起きているときも,寝ているときも,食べるときでさえ,
めったに木からおりません。
それは野生のムササビも,動物園のムササビも同じです。
しかし,驚異的な猛暑がおそった2018年夏。
園のムササビは,暑さでこんなことになってしまいました↓ 
暑くてひっくり返って寝てしまったムササビ!!貴重な姿です!

そんなこともあり,今年は飼育員さんの手で
獣舎にミストシャワーをつけてもらいましたよ。
快適になってよかったですね。

■□■ 夜間開園のお知らせ ■□■

\ 開園時間を20時まで延長! /
動物たちの普段見られない姿をたっぷり楽しんでいただけます。
イベントも各種開催!
ちょうど夜行性のムササビの活動時間ですので,ぜひお越しください♪
開催日
・9月14日(土)~9月16日(月・祝)
・10月12日(土)~10月14日(月)

                              救護センタースタッフ 土田