救護センターブログブログ
2019年8月19日(月)そばにいるよ アオゲラ
京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回はアオゲラです。
アオゲラはキツツキの仲間です。
キツツキと言えば,木の幹に垂直に止まる鳥として有名ですね。
幹からずり落ちないよう,体には工夫があります。
足指が前に2本,後ろに2本の対趾足になっていて,長い爪で幹をつかみます。
長めの尾羽は羽軸が堅いので,幹に尾羽を押し当てると,しっかり体を支えることができます。
両足と尾羽の三点支えです。
救護センターでは2015年にアオゲラを保護しています。
慣れない環境で落ち着かず,尾羽が擦れてボロボロになったことがありました。
野生復帰が叶わず,動物園の野鳥舎で飼育展示されるようになると
尾羽のボロボロに拍車がかかり,ついには尾羽が...
その後,尾羽はちゃんと生えてきました (*´▽`*)
さて,そのアオゲラ,
体を支える尾羽が無くなって,どうしていたかというと
枝に止まってエサを食べていました。
キツツキの仲間では珍しく,アオゲラはふつうの鳥のように枝に止まったり,
蔓にも止まることができるんです。
春の繁殖期に山の中で「ピヨーピヨーピヨー」と3回さえずる声が聞こえたら,
木の幹だけでなく,枝の上も探してみてくださいね。
オリーブ色の羽をしたアオゲラが見られるかもしれませんよ。
私はまだ見たことないですが (>_<)
動物園のアオゲラは今は亡く,
救護センター2階の柵に往時の姿をとどめています。
救護センタースタッフ 吉川