救護センターブログブログ

2019年6月26日(水)花だより 15 ナツツバキ

 シジュウカラ
「花言葉は,はかない美しさ。確かにね」

いつもは京都の森にある救護センター掲示板周りの花を紹介していますが
今回は特別に,救護センター周りの花です。


ナツツバキ(ツバキ科)

ナツツバキは沙羅の木(シャラノキ)とも呼ばれます。
一日花で,朝に咲いた花は,夕方には花ごとポトリと落ちます。
ナツツバキは沙羅双樹に見立てられ,寺院に植えられています。
美しいまま落ちて朽ちていく花の姿は,平家物語の「沙羅双樹の花の色,
盛者必衰の理あり」ですね。

                      盛者必衰のイメージ図

沙羅双樹は,お釈迦様が涅槃に入った場所の四方に2本ずつ生えていた木として知られていますが,この木はナツツバキではなく,フタバガキ科のサラノキです。
誕生にまつわるムユウジュ,悟りにまつわるインドボダイジュとともに,仏教三大聖樹となっています。
仏教三大聖樹はいずれも,京都府立植物園の温室で栽培展示されていますよ。

二条通に面した救護センター北側に植えられているナツツバキは,
人知れず咲いて散っています。

塀の上にも花が点々と落ちていました。

秋には実がなります。
去年の実を探したら,黒ずんだのを見つけました。

この種は,イカルのエサに使ったことがあります。
 

まだつぼみがあったので,二条通から花をご覧いただけると思います。
京都の森の救護センター掲示板の横にもナツツバキはあるのですが,
去年に枯れかけたので,今年は花が咲きませんでした。
来年は花芽がつくよう,お手入れを頑張ります!

                               救護センタースタッフ 吉川