救護センターブログブログ

2019年6月6日(木)そばにいるよ カワウ

京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,カワウです。

川にいる鵜なのでカワウですが,湖沼や海にもいます。
海にいてもカワウ,ちょっと紛らわしいですね 。

カワウは個体数が激減した時期があり,それが増加に転じると爆発的に激増し,
現在は狩猟鳥になっています。
滋賀県の竹生島のカワウによる被害を,新聞やテレビで知っていたので
近所の川で初めてカワウを見かけたときは,
「黒船の来襲!」と驚愕したものです。

            動物園にも遊びに来ています。

カワウは1羽だけでも十分に存在感があります。
存在感? 威圧感かも (;^ω^)

コサギが静かにたたずんで魚を捕ろうとしていたのに,
いきなりやってきてバシャバシャ水面をかき回し去っていく・・・。
 コサギさん茫然

マガモやカルガモが並んでエサを採っているところにグイグイ割り込んでくる・・・。
何のために? 嫌がられるのに。

ホンマに,もう~ (`^´) と,困ったちゃんの要素満載のカワウですが,
顔をよく見ると,エメラルドグリーンの美しい目をしています。

宝石の瞳をもつ鳥ですね。

カワウは潜水採餌をします。水に潜りやすく浮力を少なくするため,
羽は水をはじかず,水が染み込みます。
採餌が終わると,岩場で翼を広げて乾かします。

羽が濡れやすいと保温力が弱まり,
体温を維持するために,エネルギーが必要になります。
そのため魚をいっぱい食べます。
「魚なら何でもOK」とばかりに捕りやすい魚をバクバク食べ,
アユなどの養殖魚も狙います。

カワウによる漁業被害が出ているので,現在は救護対象外となっています。

                               救護センタースタッフ 吉川