救護センターブログブログ
2019年5月28日(火)野鳥保護のために私たちにできること(1)
救護センターに持ち込まれる野鳥は,
人の営みや行為が原因となっていることが多く
人がほんの少し工夫や気遣いをすれば,
防げたかもしれないと思うことがあります。
野鳥保護のために私たちにできることが何なのか,
4回にわたって考えていきたいと思います。
第1回は 「衝突事故を防ぐには」 です。
ぶつかって,くちばしが折れたツツドリ
野鳥は危険を察知したら,それから逃れるために全速力で飛び去ります。
その時に,目の前に障害物があれば避けますが
障害物がないと思えば,そのまま突き進みます。
そして,ないはずの物に全速力で体当たりしてしまうのです。
軽症ならば,安静にしていると回復できますが,
そうでない場合は,骨折,内出血,内臓破裂,脳神経異常などの症状が出て
治療を続けても野生復帰できなかったり,命を落としたりします。
衝突で多いのは窓ガラスです。
外より室内が暗い場合,ガラスだけだと,こんなにも外の景色が映りこみます。
外とあまり変わりない感じです。
しかしカーテンをかけると,映り込みが激減します。
ほぼ映り込んでいません。
カーテンがつけられない所には,擦りガラスシートを貼ると効果的です。
部分的に貼ってみました。
シートがあるのと,ないのとの違いは一目瞭然ですね。
窓ガラスにはカーテンやすだれをかける,または擦りガラスシートを貼る,
このちょっとしたことで,野鳥の衝突事故が防げます。
防犯にも役立ちますので,ぜひご協力をお願いします。
救護センタースタッフ 吉川