救護センターブログブログ
2019年4月2日(火)年次報告
昨年度は3種4頭の哺乳類と39種86羽の鳥類が保護され
そのうちの36.7%にあたる33羽を野生に帰すことができました。
野生鳥獣救護事業へご協力をいただき,ありがとうございました。
野生に帰せなかったものの,ヒドリガモ1羽,カルガモ1羽,アオバト2羽は
京都市動物園に移り,飼育展示されています。
台風に巻き込まれて迷い込んだシロハラミズナギドリや
ハシボソミズナギドリを始め,ササゴイ,ムナグロ,シロチドリ,ハイタカなど
久しぶりに救護センターに保護された鳥も多くいました。
アオバトの救護が相次いだのも記憶に新しいところです。
救護原因では昨年度も人工物への衝突が最も多く,粘着事故も後を絶ちません。
これらの事例は,私たちの暮らし方を少し変えることで改善されます。
窓ガラスにすりガラスシートを貼ると,ガラスに景色が映りこまず,
鳥の衝突を防ぐ効果が期待されます。
ネズミ捕り粘着シートは屋外では使わない,テグスや釣り具は回収する,
ゴミを放置しないなど,社会マナーを守ることが,
野鳥をケガや事故から守ることにつながります。
今年度も野生鳥獣保護へのご理解とご協力をお願いします。
*写真はチョウゲンボウ,ヒドリガモ,カルガモ,アオバト,シロハラミズナギドリ,ハシボソミズナギドリ,ササゴイ,ムナグロ,シロチドリ,ハイタカです。
救護センタースタッフ 吉川