救護センターブログブログ

2019年1月6日(日)そばにいるよ マガモ

京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,マガモです。

マガモはどこの水辺でも見ることのできる冬の渡り鳥です。
この時季はいろんなカモたちがいますので,
マガモを見分けるポイントを覚えておきましょう♪

オスは光沢のある緑色の顔をしています。
くちばしは黄色,白い首輪をしています。
尾羽が2~3本,くるんと上向きにカールしています。

メスは全身が茶系です。
頭頂が黒っぽく,目のあたりの過眼線も黒っぽい色をしています。
くちばしはオレンジ色で,上の部分が黒くなっています。

カモのメスはどれも似たり寄ったりですが
翼に光沢のある青い羽が見えたら,マガモです。
この羽を翼鏡(よくきょう)といい,次列風切羽にあります。
オスの翼鏡も同じ色をしています。

マガモは私たちの暮らしと深くかかわっています。
アヒルはマガモを家禽化したものです。
アイガモはマガモとアヒルの交雑種です。
鴨南蛮や鴨ローストなどの美味しい鴨肉,
アイガモ農法で田んぼの除草にいそしむ働く鳥としてもおなじみですね。

マガモは野生下では,カルガモとつがいになることもあり
両者の特徴を合わせ持つ通称「マルガモ」も生まれています。
渡りをせずに一年中ずっと日本にいるマガモもいますが,
夏に見かけるマガモは,案外,マルガモだったりします。

マガモ?!と思ったら,多分マルガモ。きっとマルガモ。

                              救護センタースタッフ 吉川