救護センターブログブログ

2019年1月3日(木)五位鷺

ゴイサギの幼鳥が救護センターに来ていました。

「嘴が長くて足が黄色いから,キアシシギかも」と持ち込まれたのですが

目の色がオレンジだし,嘴はややカラスっぽいし,
この鳥の足には櫛爪がある!
 クシのような爪
櫛爪と言えばサギ。
(ヨタカやツバメチドリなどにも櫛爪はあるそうです)

ミゾゴイの幼鳥みたいな感じだけれど,あの子は夏鳥だし。
 ミゾゴイ幼鳥

とすると,何かのサギの幼鳥?
と色々と考えをめぐらせ,図鑑とネットで調べて,
ゴイサギの幼鳥にたどりつきました。

ゴイサギの幼鳥は「ホシゴイ」とも呼ばれています。
薄茶色の羽に入った白い斑点の模様が,星のように見えるからです。

羽軸も少し白いので,流れ星のようですね。

成鳥の羽に生え揃うまでには,3年近くもかかるそうです。
  ゴイサギ成鳥

このゴイサギはお腹にかなり深い傷を負いながらも,
翼や足にはケガはありませんでした。

何とか持ちこたえてくれたら,放野の可能性も見えてくると思っていたのですが,
残念ながら亡くなりました。

                               救護センタースタッフ 吉川