救護センターブログブログ

2018年10月19日(金)そばにいるよ ヒヨドリ

京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,ヒヨドリです。

ヒヨドリは一年中,人里で暮らす留鳥ですが,かつてそうであったように
夏は山に,秋から春は人里に移り住む漂鳥の気質が
今でも残っているように思います。
というのも,秋の気配を感じる頃から,
ヒヨドリの力強い鳴き声があちこちで聞こえるようになってきたからです。
毎朝,ヒヨドリの声に元気をもらって出勤する今日この頃です。

  「毎朝,喝を入れたってるで~」

気が強く,メジロが柿をつついているのを見かけると
「私の柿!」とばかりに飛んできてメジロを追い払い,
食べるのかと思いきや食べない。
ヒヨちゃん,ちょっと意地悪~。だけど憎めない可愛い子です。

身のこなしが軽やかで,アクロバットもお手のもの。
 右ひねり
 左ひねり
 倒立
何でもやります。お見事です。

ヒヨドリはどこにでもいて,珍しくも何ともないので
「何や,ヒヨかぁ…」とバードウォッチャーのテンションを
ダダ下がりさせることもあります。

しかし,ヒヨドリは日本周辺にしか生息していないので,世界の中では珍鳥。
欧米のバードウォッチャーには憧れの鳥だそうです。

掲示板の前庭では,ミカン科のフユザンショウ(冬山椒)の赤い実が
はじけてきました。
フユザンショウはサンショウの仲間ですが,冬でも葉が残る常緑樹です。

葉に小さな翼(よく)があります。
プランターに勝手に生えてきたのを移植したのですが,
こんなピリ辛の実を食べたのは,もしかしたらヒヨドリかな?

                               救護センタースタッフ 吉川