救護センターブログブログ

2018年9月11日(火)嘴細水薙鳥

ムナグロを放野した日,入れ替わりに救護センターにやってきたのが
ハシボソミズナギドリでした。

前回のシロハラミズナギドリ同様,台風に巻き込まれ風に流され
内陸に不時着したのです。
ホンマやったら太平洋にいるはずなんやけど。

一目見て,ミズナギドリとは分かったものの,どのミズナギドリ?な状態です。
見分けのつきにくい野鳥を識別できる検索表をたどっていくと
ハシボソミズナギドリとハイイロミズナギドリに行き着きました。

両者はとても良く似ていて,区別がつきにくいのですが
おでこが張りだしていて,嘴が細めなのがハシボソミズナギドリだそうです。

って言われても1羽だけでは比べようがなく,難しい。
今回も野鳥に詳しい方に判定をお願いしました(^_^;)

嘴の上に,小さなストローを2本くっつけたような管がありますね。

管鼻(かんび)といいます。
ミズナギドリ類は海水から水分を補給しているのですが,
海水は塩分濃度が高いので,余分な塩分を管鼻から出しています。
鼻から塩水~♪って感じかな。

ミズナギドリ類は飼育下では自分でエサを食べないので
いつもは口の中に魚を突っ込むのですが
この子はちょっと違っていました。
目の前に金魚を置くと,嘴でつまんで食べ始めました。
   
魚のお腹をつまんだら → 口の中で魚の向きをかえ → 魚の頭をつまみ

  
口の奥へと送り込み → しっかり嘴に魚を収めて → ゴクンと飲み込む。

上手に魚をつまめないと,すぐに食べるのを諦めてしまうのですが
工夫次第では,自分からちゃんとエサを食べられるようになるかも知れません。

ケガもなく,来た時よりも体重が増えて一安心。
救護センターで数日を過ごした後,無事に放野となりました。

                               救護センタースタッフ 吉川