救護センターブログブログ
2018年9月2日(日)そばにいるよ イソシギ
京都の森にある救護センター掲示板では
京都市内で見ることのできる野鳥を随時,紹介しています。
今回は,イソシギです。
「磯」と名前が付いていますが
川辺や湖沼を生育地にしているほうが多いようです。
ではでは,イソシギをさがせ!
どこにいるかわかりましたか?
簡単でしたね。
イソシギを上から見ると,砂や枯草の色と一体化して見分けがつきにくいです。
白いお腹は目立ちそうですが,
水中から見ると太陽光が差し込んだ水の色と溶け込むので
エサとなる水生昆虫には,イソシギだとバレにくいようです。
動物の体の色で,光の当たる部分が暗い色になり,
光が当たらない部分が薄い色になっている現象を
カウンターシェイディングといいます。
自分の姿を目立たなくするカモフラージュの一種で,
食べられる側の被捕食者だけでなく,食べる側の捕食者でも見受けられます。
自分が食べられないよう保護色で身を隠したり
エサを捕るために自分の存在を気づかれないようにしたり。
立場は違っても,生き抜くための工夫が備わっているのですね。
カウンターシェイディングはすべての動物に当てはまるものではありませんが
鳥類だけでなく,いろんな動物で数多く見ることができます。
「そばにいるよ ツバメ」でお知らせしたワタですが
緑色の大きな実がはじけて,茶色い綿が次々とできています。
まだカチカチですが,やがてふんわりと綿がふくらんでいくと思います。
京都の森エリアにも,ぜひ足を運んでくださいね。
救護センタースタッフ 吉川