救護センターブログブログ
2018年8月21日(火)腰赤燕
今年もコシアカツバメが救護センターに来ていました。
少し元気がなさそうだったので,大事をとって一晩預かり,
しっかり餌を食べさせた後,園内で放野しました。
放野の様子は動画でご覧いただけます。
コシアカツバメはツバメとよく似ていますが
やはり違います。
どこが違うか確認していきましょう♪
左:ツバメ 右:コシアカツバメの後ろ姿
コシアカツバメは,名前の由来となった腰のあたりが,赤みを帯びています。
(光の加減によっては白っぽく見えることもあります)
一方,額と喉元はツバメのように赤くはありません。
薄茶色のお腹には黒い縦縞模様が入っています。
尾羽は真っ黒です。
体の大きさはツバメより大きめで,ずんぐりとした印象です。
巣の形も違います。徳利のような形をしています。
だいたい10日ぐらいで作ります。
入り口がすぼんでいるので,ヒナが巣立つまで,
ほとんど顔を見ることができないのです。
残念 (>_<)
一度だけ写真に収めることができました!
人のそばに巣を作りながら,人にはヒナを見せない。
だからでしょうか,ツバメより人への警戒心が強いように感じます。
ツバメはアシ原に集まって,皆でねぐら入りしますが,
コシアカツバメはどうでしょうか?
野鳥に詳しい方に調べてもらっている間,救護センター虎の巻を見たら
「集団ねぐらは作らない」という書き込みを見つけました。(←先に見ようね!)
すると記憶がよみがえり,うちに営巣していたコシアカツバメは
10月になってもまだ巣に出入りしていたことを思い出しました。
コシアカツバメの巣をスズメが乗っ取って早10年。
今はスズメが出入りしています。
救護センタースタッフ 吉川