救護センターブログブログ
2018年8月6日(月)7月の救護状況
7月は鳥類5種6羽の持ち込みがありました。
そのうち4羽が骨折が原因で動けなくなっていたところを救護されました。
骨折
交通事故や壁への衝突など強い衝撃により起こります。
鳥類の羽は中が空洞のため骨折しやすく,整復も容易ではありません。
特に次のような骨折の場合,野生復帰の可能性が低くなると言われています。
<開放骨折>
骨折した骨の端が皮膚を貫通して外部に露出した状態。
皮膚だけでなく,血管や神経,筋肉などにも影響が及んだり,
骨折部が汚れやすいため細菌感染が起こる可能性が高い。
右脚開放骨折のコサギ
<翼の骨折>
はばたきの際に最も力のかかる部分なので,
骨折してしまうと野生復帰が困難なケースが多い。
左烏口骨骨折のツバメ
左翼上腕骨開放骨折のマガモ
7月に持ち込まれた鳥類はこういった骨折の個体が多く,
残念ながら野生復帰とはなりませんでした。
今後も1羽でも多く野生復帰できるよう努力をしてまいります。
ご理解とご協力の程,よろしくお願いいたします。
救護スタッフ アベ